自分の子供が目を覚まさなくなったら親はどうするか-東野圭吾「人魚の眠る家」
篠原涼子と西島さんの作品だから、良さそう、
そう思って借りてきたDVD、
「人魚の眠る家」
子供の命、生か死か、究極の選択を迫られた時、
親はその時どう考えるのか、という東野圭吾の作品に、
とても考えさせられました。
映画が始まります。
少年たちが野球をしている。ボールが飛んで、
ある大きなお庭のお家の中に入ってしまった。
その家には人魚の形の門があり、
友達が入っちゃダメと止めているのに、少年は中に入っていく。
庭にはたくさんの遊具やおもちゃがあり、中に入って行くと、
部屋に、椅子にこしかけたまま人魚のように眠っている少女がいた。
場面が変わります。
おばあちゃんが孫たち3人を連れてプールへ。
そこでその一人が水の事故に合ってしまいます。
お母さんとお父さんが病院に行ったら、
娘は心臓は動いているけれど脳がもう機能していないと説明されるのです。
「娘さんは臓器提供のことを話したことがありますか?」
医師はたんたんと説明していきます。
でも、母親はそれが現実と受けられない。
だって娘はまだあたたかく、心臓は動いているから。
父親は大手のIT会社の社長で、
体が不具合の人が動かせる機械を開発している。
人口呼吸器をはずして、それの代わりに体に機械を埋め込む手術をしたら、
娘は眠ってはいるけれど生きているように思えた。
さらに特殊な機械を使い、手も動かせるように操作ができた。
「みずほが死んでるなんてもう誰にも言わせない!」
家族の歯車はどんどん壊れていく。
最初からどんどん東野圭吾の物語に引き込まれていきました。
ほんとうに、静かに、話が進んでいきます。
親として、この究極の選択を、はたして私ならどうするだろうかと、
答えが出せないまま見ていました。
母親は死んでるとは思いたくない、その気持ちが十分にわかりました。
苦しむ母親に篠原涼子、父親で社長に西島秀俊、
おばあちゃんが松阪慶子、
みずほ役の稲垣来泉(くるみ)、
最先端の技術開発の社員に坂口健太郎
その彼女に川栄李奈、
それぞれ素晴らしい俳優さんが役を演じています。
ゆっくり進んでいき、話が急展開するのがラスト28分。
今までの映像の中にいろいろなキーワードがちりばめられていて、
それらがひとつひとつ解かれていく。
脳死とは。生きているのか、死んでいるのか、
究極の選択、親の愛情にきっと誰もが号泣する。
最初に出た野球していた少年は誰なのか。
つらく切ない考えさせられる映画でした。
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