「砂の塔~知りすぎた隣人」のテーマが深すぎでハマる。いじめ、そして母親の目。
今期のドラマは、けっこうほとんど見ています。
その中で、ぐっと惹きつけられたのは、
松嶋奈々子が不思議な役で出てる「砂の塔」
引っ越した先の、自分たちのちょうど真上の部屋に住む女が、
高層マンションの各家族の部屋をモニターで監視し、
亜紀(菅野美穂)を追い詰めるという、
すごく怖い役。
でも、佐々木弓子というこの役を松嶋奈々子がやるからには、
たぶん単なる悪役では終わらさないだろう、と思ってましたが、
第7話で話が急展開、亜紀の夫の前の奥さんだった。
そして、血だらけの場面も少し映り以前事件があったように思わせている。
亜紀の長男の和樹の母親が弓子(松嶋奈々子)だったという展開に、
最終回はどうなるの?と、どんどん惹きこまれて見ています。
第7話、和樹はずっと前からいじめがあって、
友達に殴られたり、危険な目にあっていた。
そこへ助けに入るのが弓子。
おばさん、何しに来てんだよ、とあざける友人たちに、
弓子が言ったセリフ一言一言が胸に刺さりました。
いじめの現場の写真と動画を録って、相手の少年たちに見せる。
「あなたたちのしたことは、傷害罪、脅迫罪、
恐喝罪、暴力行為、
逮捕されたら間違いなく、少年院送りね。」
「仕返しに彼をキズつけないほうがいいわよ。
もし、これから先、
彼に指一本でも触れたら、
私があなたたちを殺す。
息の根を止めるまで。
何度も。」
冷めた声で、笑みを浮かべながら、
ゆっくりと一言一言、少年たちを追い詰めていく。
彼に指一本でも触れたら、
私があなたたちを殺す。
親なら誰でもがそう思う。そう言葉に出す。
このシーンで弓子こそが和樹の本当の親だと視聴者は思うはず。
このシーンは松嶋奈々子だからこそ生きてくると感じました。
少年たちは逃げて、和樹は意識が遠くなり、
倒れ込むのを抱えた弓子の表情、
すごくせつなかった。
「もう大丈夫よ・・・」
自分の子供だけど、事情があり育てられなかった。
でも、3年間ずっと遠くから和樹だけを見守っていた。
やっと抱きしめられる。
その瞬間の表情がすごくリアルで、苦しかった。
最近またいじめの事件が多くとりだたされています。
言葉のいじめも。
原発避難の小4に担任が「菌」発言、
最近の先生は中身が薄いですよね。ありえない。
先生に「菌」と呼ばれることが、その子供にどれだけ心に影響を与えるのか、
そんなことがわからない教師が多すぎます。
言葉だけのいじめでも、
それを苦に自殺する子供もいます。
学校はいじめには相当しないと回答することが多いけど、
言葉や態度だけのいじめも、そうされた子供にとってはどれだけ苦しいことか。
LINEの仲間の中で、一人だけを外しておもしろがってる子たちは、
もし相手が死んだらどう思うのでしょう。
人を追い詰めると怖いです。
追い詰められた人には親がいるから、
砂の塔のシーンのように、親は実際殺しに来なくとも、
そういう気持ちを持っていじめの相手を想い続けるのです。
親が子を思うのは、そういうことです。
そうならないように、気を付けないといけないです。
それから、以前のブログでも書きましたが、
いじめは絶対に親にはわからない。
親に知られたくないから子供は自分だけで解決しようとします。
絶対にそんなそぶりは見せません。
いじめにあってる子は、逆に家では明るい子が多いと思います。
親がわからないまま、悲しい事実になることが多いと思います。
そうならないように、それに気づくのは学校のほかの友達、
そして先生です。
ほんの少しの違和感を感じたら、誰かに相談するように。
悲しい現実が、防げるかもしれません。
そしてこのドラマは「いじめ」のほかに、もうひとつのメッセージが込められています。
それは、母親が子供から目を離していること。
「子供から目を離すことが、どれだけ危ないことなのか」を伝えています。
次々とさらわれる事件、これは、
お母さんが子供の手を離さなければ、絶対に連れ去られることはありません。
子供から目を離さなければ、そういう事件に会わないのです。
実際の事件でも、
大きなスーパーで子供が先に走って行ってしまったとき、
駐車場で目を離したすきに、
悲しい事件がたくさん発生しています。
子供だけで走ってきて、車を運転するときに怖かったこともけっこうあります。
日本は安全すぎて、つい子供を自由に歩かせすぎですが、
このドラマで、目を離すことがすごく危険なことだということを、
今のお母さんたちにはわかってもらいたいです。
大きな事件になっては遅いのです。
話は反れましたが、「砂の塔」は、次回さらに急展開となり、
そして最終回を迎えます。
9話と10話でどうなるのか。
子供が次々とさらわれる「ハーメルン事件」とは、
弓子にはどんな過去を背負っているのか、
見逃せません。
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