「今年のアカデミー賞は、いつもと違うものになる」第88回アカデミー賞・主演男優賞は「レヴェナント:蘇えりし者」のレオナルド・ディカプリオ
ゴールデングローブ賞をとった者はアカデミー賞をとれない
そのジンクスを覆したレオナルド・ディカプリオ
第88回アカデミー賞・主演男優賞の発表、
レオナルド・ディカプリオの名前が呼ばれ、
ゲストのみなさんは総立ちに。
会場の拍手は数分鳴りやみませんでした。
今年のアカデミー賞の話題は、なんと言っても
ディカプリオが受賞できるかどうか、でしたね。
「レヴェナント:蘇えりし者」は前々からの評判もかなり良くて、
そしてなんと、
2015年(第73回)ゴールデングローブ賞で、
主演男優賞を受賞しました。
無冠の帝王がやっとつかんだアカデミー賞主演男優賞
レオナルド・ディカプリオが初めてアカデミー賞にノミネートされたのは、
1994年、19歳の時の「ギルバート・クレイプ」
助演男優賞でのノミネートでした。
4年後、23歳の時に「タイタニック」ではノミネートされず。
「アビエイター」で主演男優賞でノミネートされるが、
ジェイミー・フォックスに取られます。
「ブラッド・ダイヤモンド」での主演男優賞ノミネートも、
フォレスト・ウィテカーに取られます。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」での主演男優賞ノミネートも、
受賞にはなりませんでした。
2011年「インセプション」では、撮影賞、視覚効果賞など4部門を受賞しましたが、主演男優賞にはノミネートされませんでした。
2012年「Jエドガー」では政治的な映画だったからかノミネートならず。
アカデミー賞ノミネートでは、5回目での快挙となりました。
「レヴェナント:蘇えりし者」
9カ月、極寒の地で過酷な撮影をして、
実際に動物の肝臓も生で食べるなど、大変なものでした。
しかし今年の主演男優賞にノミネートされたかたがたも、
素晴らしい俳優ばかり。
不遇の脚本家の、ブライアン・クランストン、
化成に置き去りにされた宇宙飛行士、マッド・デイモン、
スティーブン・ジョブズを演じたマイケル・ファスベンダー
世界で初めて性別適合手術を受けた役、エディ・レッドメイン。
どの俳優が取ってもおかしくない、素晴らしい演技でした。
プレゼンター、昨年の主演女優賞ジュリアン・ムーアが呼んだ名前は、
「レオナルド・ディカプリオ」
舞台に上がったレオナルド・ディカプリオは、
「アカデミーの皆さん、会場にいるみなさん、
ありがとう」と、話し始めます。
トム・ハーディに、素晴らしい演技と最高の友情をもらったこと。
映画に携わるかたたちに感謝の言葉。
気候変動問題に取り組んでいるレオは、スピーチでも詳しく長く話しました。
「この作品では、人間と自然界の関係が描かれました。
2015年は試乗もっとも気温が上がった年、
雪を撮るのに地球の最南端へ行く必要がありました。
気候変動は現実のものです。
世界中の原住民のかた、何十億もの恵まれない人々、
未来の子供たち、政治の欲に声をかき消された人々のために、
この素晴らしい賞をありがとう。
この地球も、今夜の賞も、当然のものとは思いません。
ありがとうございます。」
俳優、女優、映画スタッフ、会場のすべてのみなさんが大拍手のなか、
レオナルド・ディカプリオは舞台を颯爽と去っていきました。
ディカプリオは今年の目玉
映画ファンから33%指示の高い数字が出ていました。
最初の、レッドカーペットでのインタビューは、
「みんなナーバスになってると思います。
今回の映画は特に、過酷ななか何年もかけて作ったものですから、
特にこの映画には誇りを持っています。
25年、この世界にいます。
母と来ています。
何年もの思いが終わりを告げようとしています。
小さい時から、母がいつも、オーディションに連れていってくれました。
だから今の私があります。母に感謝しています。」
というコメントをしていました。
今年のアカデミー賞は、いつもと違うものになる。
今年の司会者は、黒人のクリス・ロック。
アメリカで最もエッジの効いたユーモアで人種問題もネタにできるコメディアンです。
今年のアカデミー賞は今までにない論議を呼んでいる、
と司会者は話し始めます。
「黒人が1人もノミネートされてないなんて。」
司会をボイコットしろと言われた。
でも、僕が辞退したところでアカデミー賞は中止にならない。
またケビン・ハートに仕事をとられるだけ、と笑いを誘ってた。
どうして今年に限り物議を醸すのか、
今年は第88回だから。
過去に黒人が選ばれなかった年は71回。
今まではもっと大事なことを黒人は抗議していた。
「差別や暴行を受けて撮影賞どころじゃなかった。」
今年はなぜか。
スパイク、シャープトン、ジェイダウィル、
みんなが抗議した。
ジェイダは今夜の受賞式をボイコット。
ウイルが「コンカッション」で良い演技をしたのに、ノミネートされないのは不公平だという気持ちはわかる。
(ここでまた爆笑と拍手)
「今年のアカデミー賞は、いつもと違うものになる。」
男女は別カテゴリーだけど、考えてみて、
黒人のカテゴリーもつくればいい。
世界中の人が知りたいと思うのは、
ハリウッドに人種差別はあるのか。
あるよ。
ハリウッドの差別は女子寮の仲間外れみたいなもの。
でも俺たちは俳優や作品をたたえるためにここにいる。
機会は均等にあるべきだと思っている。
黒人の俳優たちにも同じくチャンスをあげてほしい。
レオなんか毎年大役を演じてる。
いつでもいい役をもらう人もいるけど、黒人はどうかな。
司会者、黒人のクリス・ロックは黒人の人種問題を語り、
10分以上の前置きを笑いをまじえ話した後、堂々たる司会で、
第88回アカデミー賞が始まりました。
アカデミー賞は毎年ほんとうに素晴らしい賞だと思います。
プレゼンターもすごいかたばかりだし、
女性のドレスとメイクは3500ドルが平均だということです。
受賞の前の紹介の言葉も素晴らしい。
映画に携わる各部門にも賞が与えられます。
映画とは、俳優、女優が目立つけど、
衣装であったり、音楽であったり、音響、
視覚効果、たくさんのスタッフが関わって、
それらがすべてぴったり合わさると、すばらしい映画になり、
人の心をうち、人の心に残る作品となります。
衣装デサイン賞をプレゼンターしたのは、
ケイト・ブランシェット
「衣装は単に、俳優が切る服ではありません。
役の個性を表現する皮膚とさえ言えます。
おとぎ話や地球崩壊後の世界を作り、
歴史を再現したのは彼らの想像力、
どれも傑作です。」
素晴らしい言葉。
ケイト・ブランシェットはロード・オブ・ザ・リングの女王様でしたね。
音響編集賞
「音で観る者の想像を刺激する。
単調な音も恐怖の音も、映画に深みを与えます。」
録音賞
「かすかな息遣いから大爆発まで、
あらゆる音を正確に操る芸術です。」
こういう素晴らしいプレゼンターの言葉がたまりません。
賞をどの映画が撮るのか、よけいにわくわくしてきます。
ケイト・ウインスレットが「スティーブン・ジョブズ」での助演女優賞でノミネートされていたので、
タイタニック、ダブル受賞か、と噂されていましたが、叶いませんでした。
SAG(全米映画俳優組合)賞受賞式ではふたりがハグしたと話題になっていました。
今年、最多受賞作品は6部門の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
美術賞、音響編集賞、録音賞、編集賞、衣装デザイン賞、
メイク・ヘアスタイリング賞を受賞しました。
これだけとるなんてすごい!と思い、さっそくレンタルしてきました。
1週間で借りれたので、今度ゆっくり観ようと思います。
あと気になるのは、
2部門ノミネートされていたけど受賞がならなかった
「スティーブ・ジョブズ」
四国だと広島しか上映していないようですが、
DVDを待つしかないのかな。
華やかなアカデミー賞を観るためだけに、
wowwow契約してるな~
今年も素晴らしかった。映画ってすごい!!と思いました。
レオナルド・ディカプリオ、
主演男優賞オスカー、ほんとうにおめでとうございます。
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