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箱根駅伝2017・青山学院が3連覇した理由と襷たすきの重みとは

 

遅くなりましたが、今年(2017年)の箱根駅伝を思い出しています。
今年は往路の日も復路の日も、比較的良い天気であたたかかった。
レース自体はわりにスムーズに進行し終わったと思います。
箱根も雪に覆われることもありませんでしたね。

今年の箱根は、荒れるかな、と思っていました。
その前の全国大学駅伝でも、出雲駅伝では東海大学が上位に出てきたりしていました。
速い選手がいました。

でも、結果は、青山学院が往路も復路も優勝でした。
青山大学は、出雲駅伝、伊勢を走る全日本大学駅伝秩父宮杯も、
すべての優勝となりました。
すばらしい選手ばかりですね。

でも、ほかの大学にも素晴らしい選手がたくさんいます。
今年は、飛びぬけて早い選手がいなかったので、
ほぼ、接戦のような状況で青学が勝ったように思います。

 

いつも入賞していた山梨学院が17位で落ちてしまいましたが、
2区のニャイロが思うように抜けなかったのが原因かと思います。
いつも2区で何人も抜いて上位に行ってるので、そこで頼るとこうなるのかな、
という結果になりましたね。

東海大学は1年生の鬼塚選手がすごく良くて、
東洋大の服部選手とゴールを競い合って2位になりましたが、
素晴らしい走りでした。来年からの期待が持てる素晴らしい選手ですね。

神奈川大学が2区で1位に出てきたのはびっくりしました。
親戚の子が通ってる大学ですし、今年唯一の高知県出身、中平選手がいます。

関東学生連合の2区に、中央大学の選手。
中央大学は第6回、大正16年から続いた連続出場が87回で途切れました。
4区には東京農大の選手が走りました。

 

往路がほぼ接戦状態でした。
往路、1位スタートの青山学院から、たった30秒で早稲田。
それから約2分と、大きい差が無い往路。
復路スタートの、繰り上げスタートは、
トップ青山学院から10分離れたチームですが、
学生連合も入ったたった5チームとなりました。
それだけ、どの選手も大差ないのが今年の箱根駅伝でした。

7区の青山学院の田村選手が、途中ふらふらになりました。
風邪の治りかけで出場したので、調子が悪かったということでしたが、
最後まで1位をつらぬきたすきを渡しました。
箱根の7区は、山からの寒い空気から湘南の暖かい風に変わる場所。
選手の体力を奪う区とも言われています。
神奈川の中平選手も健闘しそのまま4位でたすきをつなげました。

 

8区で繰り上げスタートがありました。
1位の青山学院から20分離れると繰り上げスタートとなります。
関東学生連合がぎりぎりで入りましたが、
国士舘がたすきが途切れてしまいました。
国士舘では初の、平塚中継所での繰り上げ。
たすきを渡そうと手ににぎりしめ平塚に入ってきた戸澤選手は、
アスファルトに泣き崩れました。

9区の青山学院、池田選手が走り終えた時が、おもしろかったですね。
おもしろかった、という言い方は良くないかもしれないけど、
本音が出てて、かわいらしいと思いました。
青山は9区、1位をまもり走りぬきました。
区間賞をとるかもといういいペースで走る青学の池田選手。
2位とは約6分も差をつけています。
中継所まであと1キロの時に、原監督は言いました。
「もう、あと残り少ない、走ることを楽しめ。感触を味わえ。」
最初で最後の箱根駅伝で走る池田選手に声をかけましたが、

2年前に初めて初優勝で優勝テープを切ったアンカーの安藤選手にタスキを渡し、
走り終えた池田選手は、
「ムチャクチャきつい。そもそも何が楽しいだ。ただキツイだけだ。」
そう言ってるのがカメラにしっかりと入っていました。

ただキツイだけだ。
ほんとうにそうだと思います。
駅伝選手になる練習はほんとうにキツイもの。
それをがんばった選手たちは、社会人になって、
どんな仕事でもつらいと思わない、と言います。
それほど過酷な練習、過酷なレース。

青山学院は、史上6校目の3連覇。
神奈川大学は12年ぶりのシード権獲得です。
11年間一桁での順位はありませんから、今年は快挙となりました。

 

3年間、青山学院はどうして1位をとることができたのか。
原監督は「サンキュー作戦、大成功」と言いました。
箱根駅伝3連覇、大学駅伝3冠、原監督の箱根駅伝挑戦回数9回。
応援してくれたかたがたへサンキュー。

入賞できない弱小チームをどうして優勝まで導いたのか。
30年前と同じ準備運動と補強トレーニングを、
体幹を鍛えるトレーニングに切り替えた。
体の内側の筋肉を強化する、原監督独自のトレーニング。
選手の意識改革、月に1度の目標管理ミーティング。
がんばれば手が届く目標をつくらせ、どうすればその目標が達成できるかを、
文字に書き記録すること。
選手たちのチームワークの良さは、原監督の奥様である
寮母の美穂さんの力も大きいところです。

3年前、初めて優勝してからの、
青山学院の3連覇はなるべくしてなった、
そんな感じがしますね。

 

それから、別の記事で「たすき」に関する記事を読みました。
東洋大学のOBが書いてた記事ですが、
今年の青山学院の往路は、みんなたすきがうまくかからなかったようです。
駅伝は奥が深く、たすきの位置も大事な順位にかかわります。
往路のたすきがなぜ、うまく選手にかからなかったのかは、
たすきの穴の部分がほつれかけていたということでした。
それに気づいたマネージャーが、夜なべして縫い直したことで、
復路はもたついた選手はいませんでした。
箱根駅伝とは、襷の重さに泣き、喜び、たすきの向きひとつで順位が変わります。
選手だけではなく、マネージャーも、それから、
給水係も、監督も、みんなの力で走るのです。
その記事を書いた東洋大学のOBは、
自分がたすきがうまくできなくて、速度も遅くなり、
順位をかなり落としたので、一生の不覚だったと、
今年の青学のたすきを見て、過去の自分を思い出したと書いていました。

駅伝100年目の今年、
第93回箱根駅伝は、
天候にめぐまれ、選手も素晴らしく、ケガもなく、
見ている者に感動を残して終わってしまいました。
次の箱根駅伝が待ち遠しいです。

 

kei・victory

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